手の外科

原則として末梢の虚血がなく、皮膚欠損がなければ神経損傷、腱断裂は深夜時間帯では緊急手術は行わない。スタッフの監督のもと、救急室で創を洗浄して縫合し患肢の安静を指示し、休日を除いた日勤時間帯に整形外科スタッフにコンサルトする。腱断裂はできるだけ1週間以内に手術する。知覚神経損傷は emergency ではない。必ず麻酔をする前に神経損傷の有無を調べカルテに記載しておくこと。
  • 緊急手術の適応となる疾患
    1. 術前処置
      1. すぐに NPO の指示を出すこと。
      2. 手の正面、斜位のレントゲンをオーダーし直ちにコンサルト。
      3. できるだけ早く抗生剤を始める。
      4. 過去の破傷風免疫の状態に応じた tetanus prophylaxis の指示を出す。