山の危険生物
OCN(沖縄ケーブルネットワーク)3ch
平成14年7月13日(土);16:00〜17:00の下書き原稿
ハブ咬傷の応急処置
ハブ咬傷の確認
安静、吸引、(切開)、緊縛
治療;腫脹の計測、血清、減張切開
まずハブであるかを確認します。これは先程のビデオが参考になったと思います。それから、ハブであれば、かまれた部位に毒牙によるカミソリで切られたような平行する牙痕が通常2個あります。また、咬傷時に鋭い痛みがはしります。その後腫脹が来ます。以上があるとほぼ間違えなくハブ咬傷です。
ところで、ハブに咬まれた=毒が注入された訳ではありません。咬傷の
約3
分の1は
無毒の咬症
です。これはこの図からもお分かりのように毒は牙の先端からは出ません。数ミリ上の
側孔
からでますので、毒が注入されるにはある程度深く皮膚を刺さなければなりません。したがって、咬まれても、腫れなければ、毒は注入されていず、心配ないのです。
それでは、有毒咬症時のお話をします。まず、あわてて動きまわらないことです。
安静
を保つことが重要です。走り回り、毒が全身に回って、重症になります。
次に毒の注入量を減らす努力します。それは
吸引
です。アスピブナンという吸引器があれば効果的におこなえますが、なければ口ですっても構いません。その際
切開
ができればより効果的です。また軽い
緊縛
も有用です。(指
1
本入る程度に締める。)
3.治療
病院をぜひ受診して下さい。病院では、腫れが強ければ、毒を中和する、解毒するハブ血清がありますので、この図のように経時的に腫脹を計測して、使用します。血清も異種蛋白ですのでアレルギー反応を起すこともありますからテストして使用します。だいたいそれで腫れは収まります。それでも腫れが強く、神経や血管を圧迫する場合は減張切開をすることもあります。以上が応急処置〜病院での治療の流れです。
ミツバチの毒針の除去法